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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第7章 ●ねだる●


「悟、何かあったのか?」

昼休み、傑に聞かれた。

「いや…何もない。」


恥ずかしくて傑になんか言えるかっつーの。


「まったく、素直じゃないな。五条くん。恋の事だって認めなさい。」

傑がニヤついている。

「何だよ。」

「私が人肌脱いであげよう。」

「どう言う事だよ?」

「恋と2人っきりになれるようにしてやろうって事だよ、悟。」

「あいつ七海の女だよ?それなのに俺に協力してもいいの?七海はお前のこと慕ってるだろ?」

「私は悟の味方だから。」

傑はそう言って笑った。


さすが傑、最高の友達だ。


恋を含めて4人で食事に出かけた。
そして、帰り道。

予定通り傑が硝子にガンガン呑ませ、酔った硝子を介抱すると言い2人で消えた。


おかげで恋と2人きりになる事が出来た。



「お前、俺のこと避けてない?」

今日一日中気になっていた事を聞いた。


いきなりキスした事を怒っているみたいだ。


ちょっとムッとして少し強引に唇を奪う。

「ンッ、ちょっと、ヤダァ。」

そう言って俺の胸を押しのける。


ヤダァって…そそるじゃないの。


舌なめずりをして恋を見ると、涙を流していた。


いや、泣かせるつもりじゃ…


「ごめん。」

謝って抱きしめた。

今度は押し返したり出来ないよう、キツく抱きしめて俺の腕の中に小さな恋を閉じ込めた。

「ごめん。本当に、ごめん。泣かせるつもりじゃなかったんだ。」


お前が泣き止むんなら何でもするよ。


少し力を緩めて恋の顔を見つめた。
初めは地味だと思っていた顔が、今は誰よりも愛しく思える。

「五条」

不意に名前を呼ばれたと思ったら、一生懸命背伸びして俺にキスしてきた。

可愛い。
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