第7章 ●ねだる●
「こっち上がっといで。」
五条に促されてベッドに上がる。
「キャッ。」
突如、仰向けに転がされた。
彼が私に跨り、キスの嵐。
おでこ、まぶた、鼻。
そして耳に行ってから首筋に舌を這わされる。
「アァンッ、アァッ。」
「可愛い。すっごいエロい。」
「ンンッ、五条、あんたもね。ずっと、ンッ、思ってたの、エロい男だって。」
「マジで?俺も同じだよ。エロい女だなって思ってた。恋の事、俺たち両思いだね。」
「こういうの両思いって言うの?アァン、ヤダァ。」
服を肌けさせ、ブラをずらして突起を舐め回された。
「ヤダじゃないでしょ?感じちゃったの?これ好き?」
執拗に胸ばかり責められておかしくなりそうだった。
「アァッ、ヤダァ、もうらめぇ!」
体をビクつかせてイッてしまった。
「おっぱいだけでイッちゃったの?エッチな子だね。」
「ハァッ、ハァ。こんなの初めて。」
「初めて?嬉しいなぁ。ねえ、七海とどんなエッチしてるの?教えてよ」
建人を持ち出してくるなんて野暮な男。
私は無言で体を起こし、この野暮な男の耳に息を吹きかけた。
「んんっ、な、何だよ。」
「あなたはいつもどんなエッチしてるのぉ?教えて。」
耳元で囁いた。
彼が耳が弱いのはさっき気づいた事だ。
「やっぱりお前はエロい女だ。」
ニヤリと笑った。
そして私は五条悟に抱かれた。
途中、建人の話がまたでた。
肩に歯型がついてるらしい。
多分、昨夜だ。
すごく激しくって途中痛かった事を思い出した。
五条に優しくしてってお願いした。
そしたらすごく優しかった。
もっと自己中なのかと思ってたから驚いた。
キスもすごく上手だったし、何度もせがまれた。
シャワーを浴びている時には後ろから入れられた。
それがとても良くて、私は腰が抜けてしまった。
女冥利に尽きるとはこう言う事を言うのだろうか。
五条に抱かれた女はみんなこう思ったのかな?
いやいや、そんな事より。
建人を裏切ってしまった。
どうしよう。
いきなり理性が蘇り、私の心を叩き始めた。