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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第7章 ●ねだる●


「ふーっ、美味かった。」

帰り道、五条が両手を上げて背伸びをした。

「硝子、大丈夫?」

硝子は飲みすぎたようで足元がおぼつかない。

「あー、飲みすぎたぁ。」

私はフラつく硝子を必死で支えていた。

「恋、変わるよ。硝子、そこの公園で休んで行くか?」

夏油が私の代わりに硝子を支えてくれた。

「あー、悪いね。そうさせてもらおうかな。」

「悟、恋を頼んだよ。」

「おうっ、傑。任せとけ。」

「えっ?いいよ。私も硝子に付き合う。」

夏油と硝子について行こうとしたが、五条に止められた。

「どした?まだ帰りたくないんなら、散歩でもしよっか。」

無理矢理手を掴まれ、連れていかれる。

気づくと夏油と硝子の姿は消えていた。



「ねぇ、お前俺のこと避けてる?」

五条はいきなり立ち止まると、無理矢理繋いだ手に力を込めた。

「そんな、訳じゃないけど。」

公園の街灯に照らされた彼の白い髪の毛はとても綺麗だった。

「じゃあ、どういう訳なの?」

にじり寄る五条。

「だ、だって…いきなり、するんだもん。」

「じゃあ、断り入れればいいの?…じゃあそうするよ。恋、キスするよ。」

そう言うや否や、唇を奪われた。

「ンッ、ちょっと、ヤダァ。」

五条の胸を思いっきり押した。

「ヤダァって。煽るんじゃないよ。」

五条はそう言うと舌なめずりをした。

「何で…?…こんな、事するの?」

涙が溢れてきた。

「ごめん。」

一言そう言うと、五条は私を抱きしめた。
大きな彼に包まれる。

背中に回された手がだんだん熱を帯びてくる。
私が押し返したり出来ないよう、ギュッと強く抱きしめられる。


もう、ここから出られなくなりそう。


このまま閉じ込められてしまいそう。


「ごめん、本当に。泣かせるつもりじゃなかったんだよ。」

そう言うと私の頭にキスをした。

そして力が少し緩められた。

頭を起こして彼の顔を見上げる。


この時、理性がどこかへいった。

目の前の男を欲しいと思った。

「五条」

名前を呼んだ。

「恋」

今度は思いっきり背伸びをして私から触れるだけのキスをした。

すると彼は私を抱き上げ、近くにあるベンチへと下ろした。
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