第6章 ●訝る(七海の場合)●
恋の部屋で、彼女のお菓子作りを見学する五条さん。
サングラスのせいで、どこを見ているかいまいちわからないけど、おそらく舐め回すように彼女を見ているに違いない。
いてもたってもいられず洗い物をを手伝うことにした。
「五条、これ見て。マフィン膨らんできてる。」
「マジ?どれどれ俺の可愛いマフィンちゃん見せて。」
はしゃぎながらオーブンに近づく五条さん。
鼻を火傷した。
「もうっ!何やってんのよ。見せて?」
彼女に近づく五条さん。
近い、近すぎですよ!
心の中で叫ぶ。
口には出さない…いや、出せない。
自分の性格が嫌になる。
「鼻、赤くなってる。冷やさなきゃ。」
すぐに、五条さんから離れた彼女。
恋、顔赤くないですか?
その後、任務の連絡が入った。
「五条さん、あなたもそろそろ帰ってください。」
「これ食べたら帰るから。七海、気をつけてな。」
無理矢理連れて出れば良かった。
何故、五条さんを彼女の側に置いて行ってしまったのだろう。
任務に行っても気になって仕方がなかった。
途中で電話をかけると今帰る所だと言われた。
彼女の声が動揺していたように感じた。
任務を終え、急いで彼女のもとへ走った。
「どうしたの?大丈夫?」
彼女は私の顔を見て驚いたようだった。
この時、私はどういう顔をしていたのだろう?
部屋に上がり、彼女を抱きしめた。
キツく、キツく。
そして強引にキスをした。
彼女の怯えたような表情が私を昂らせる。
自分にこんな趣味があったなんて。
抱き上げてベッドへと下ろし、乱暴に服を脱がせる。
「け、んと?」
不思議そうに私を見る瞳。
喋らせないように唇で唇を塞いだ。
舌で彼女の口内を犯した後、うつ伏せにさせた。
「ハァ、美しい背中ですね。」
思わずため息が出るほど綺麗な背中。
自分だけの物にしたくなる。
細い肩に吸い付き、噛んだ。
「アァッ。イッタイ、建人。」
痛がる彼女を無視して愛撫し続けた。
背中じゅう舐めて下着を脱がせる。
自分も服を全て脱ぎ去り、ゴムをつける。
そしてうつ伏せの彼女を四つん這いにさせて後ろから挿入した。
「アァッン、ヤダァ。」
彼女の腰に両手を添えて思いっきり打ちつける。
「綺麗だ。恋。」
「アァン、けんとぉ。」