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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第6章 ●訝る(七海の場合)●


恋が東京に来てから1ヶ月と少し経った。
彼女は私より一学年上だ。
2年生の仲間達と上手くやっているようだった。

だが、一つだけ気になることがある。

それは、五条さんだ。

彼女が五条さんを見る目。

他の人を見ている時と違う気がする。


私の考えすぎでしょうか。



でも、五条さん……あの人は厄介だ。



五条さんと恋、2人きりでの任務。
とても心配した。 

補助監督から、恋が怪我をしたという知らせがあった。

たまらずに外へ飛び出した。

しばらくして2人を乗せた車が帰ってくるのが見え、走り寄った。

何故か急いで車から降りる五条さん。
どこかへ走って行ってしまった。


「恋、大丈夫ですか?」

「大丈夫よ、建人。大した怪我じゃないし。呪霊は五条が祓ってくれたしね。」

「いえ、呪霊ではなくて、五条さんですよ。2人っきりで何もされませんでしたか?」

すると一瞬、彼女の顔がこわばった。


やはり何かあったんですか?


「何もされてないわよ。何言ってんの?」


動揺が顔に現れていますよ。


彼女を抱き上げ、硝子さんに治療を頼む。


自分がこんなにも嫉妬するなんて思っていなかった。


これでは先が思いやられる。



治療が終わったと硝子さんから連絡を受け、再び急いで恋の元へ向かった。


私が心配性という事で、夏油さんにからかわれた。
灰原にいたっては間の悪い時に現れる始末。


恋と五条さんの2人で先生に報告に行った。
報告に行くというだけなのに心配でならない。


イライラしながら待っていたのに。


何故かスキップしながら戻ってきた五条さん。


嫌な予感がしたんです。


「今から恋がマフィン作ってくれるんだけど、俺作るところ見たいから見ててもいい?」

ウキウキした様子の五条さん。

「何故見たいんです。」

「焼ける匂いとか嗅ぎたいんだよ。なっ、いいだろ?七海。」

「わかりました。見るだけなら。」


結局、五条さんには敵わない。

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