第41章 ●戒める●
すっごく優しくしてくれる。
こんなに優しいの久しぶりかも。
甘くとろけるようなキスから始まり、ゆっくりと服を脱がせてくれて。
キスの嵐。
額に目に鼻に耳に。
ゆっくりと。
優しく。
悟と初めてした時を思い出しちゃった。
お仕置きだなんていじわる言ってた人と同じとは思えないぐらい。
本当に優しかった。
耳を甘噛みされて首筋に舌を這わされて。
肩も甘噛みし、背中の蛇にキスをして。
「今日の悟はめちゃくちゃ優しいね。」
「恋が好きだからね。最近、イジメすぎちゃったかな?」
「ちょっと怖かった。」
だからこれはあなたへの戒めなの。
「ごめんね。優しくするから許して。」
「ありがと。」
頭のてっぺんから爪先まで全身全霊で愛された。
「大好きだよ、恋。」
何度も囁かれて。
「大好き、悟。」
何度も応えて。
私の全てをあなたで染めて。
離さないで。
心から愛して。
「七海や直哉がハマるのも無理ないな。」
「何言ってるの?」
「みんなちっちゃい恋ちゃんの虜だよな。」
「まさか。」
「その自覚の無いところがいいんだよ。もう、誰かに盗られそうで気が気じゃ無いよ。」
「そんな事言ったら悟だって。未だにめちゃくちゃモテるじゃん。女はみんな悟の事見てるもん。心配が尽きないよ。たまに男からも見られてるしね。」
「そんなに僕の事が心配なの?」
ニヤつく悟。
「何で嬉しそうなの?」
「そんなに僕に惚れてるんだ。」
「うん。」
「僕もだよ。」
そしてまたキスしてくれた。
いっぱい、いーっぱい。