第41章 ●戒める●
女の髪の毛を引っ張りながら乱暴に突きまくって俺だけイッた。
「出て行け。」
引き抜いてからそう言えば女は服を拾い上げ、そそくさと部屋を出て行く。
揺れるたわわな胸と尻。
「あーアホくさっ。」
女と入れ替わりに使用人が入ってきた。
「いかがされました?直哉様。あの者はお気に召しませんで?」
「やっぱりホンマもんとはちゃうな。」
「ではまた別の者を用意させましょうか?」
「もうええわ。あーあ、どっかに恋ちゃん似のええ女おらんかなぁ。」
何年か前、恋ちゃんの事はキッパリ諦めた。
あの悟くんに本気で睨まれたら誰でもこうなるやろ。
でも数年後、また恋ちゃんの事思い出してもうた。
可愛い声、可愛い体、俺を見るあの目。
せやから恋ちゃんによう似た女探して恋ちゃんの話し方やら仕草やらを教え込んだ。
それがさっきの女や。
でもあかんな。
途中まではええ感じなんやけど、俺に怯えた様な表情されたり謝られたりしたら萎えんねん。
「むしゃくしゃするし家帰って久々に双子可愛がって遊ぼっかなぁ。」
俺の家には真希ちゃんと真依ちゃんいう双子がおる。
妹の真依ちゃんは自分が女やいうことを心底わかってる。
「だーれだ。」
後ろから近づいて真依ちゃんの目を手で隠す。
すると、真依ちゃんの体が一瞬で強ばる。
「な、直哉くん。」
「せいかーい。よう、わかったな。」
褒めてやる。
「あ、ありがとう、直哉くん。」
今にも消え入りそうな声。
耳元に口を近づけ息を吹きかけてやる。
「ンッ……」
小さく震える真依ちゃん。
「なあ、俺とええ事せえへん?」
「い、いい事って……な、に?」
うわぁ、小刻みに震えてるわ。
可愛いやんけ。
「ええ事いうのはな、二人っきりでする事や。」