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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第40章 縋る


「うわ、ピンクのふわふわ。」

嬉しそうな顔。

「喜んでもらえてよかった。」

「お兄さん誰?」

恋の右側に座る男が言った。

「悪いね。この子は僕のものなの。」

「これ、ピンクだけど味は普通なんだね。」

僕たちの話を無視して話す恋。

「僕たちが先に声かけたんだけど。」

左側の男が言った。

「いちご味かと思ったの?」

僕もこいつらを無視して話す。

「ちょっとお兄さん、僕たちが話してるんだけど。」

「美味しい、ありがと。好き。」

「僕も好きだよ。」

最近は外でも言ってくれるようになったんだ。

「何だよこいつら。」

「いこーぜ。」

男たちは諦めてどこかへ行った。

「僕たちも行こっか。」

「うん。」

「ねえ、僕えらかった?」

暴れなかったんだから、えらかったでしょ?

「偉いね、おりこうさん。」

そう言って僕の手にキスしてくれた。

可愛い事しちゃって。

「どうせならほっぺにでもしてくれたらいいのに。」

「それは無理。」

でも昔に比べたらよくなったほうだ。


そして2人で高専へ行った。


「恋、五条、おめでとー!」

既に出来上がってる硝子。

「五条さん、恋ちゃん、あけましておめでとうございます。」

女連れの猪野。

「あれ?猪野、彼女出来たの?」

「うん。彼女は窓なんだ。」

「お前、この間振られたばっかでもう次がいるの?」

「五条さんだって似た様なもんじゃないですか。」

確かに言われてみれば。

猪野は女と一緒に餅つきの手伝いに加わった。

「いいねえ、若人は。」

しみじみ言う恋。

「何だよそれ、ババアみたい。僕たちも見せつけちゃう?」

「ババアで悪かったわね。」

ぷいとそっぽ向いちゃった。
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