第39章 ●縛る(夢主の場合)●
「ンッ、アアンッ……」
「ねえ、このまましてもいい?」
「そ……んな……っ、事したら……ンッ、浮気してやる。」
「何されても……っ、僕が好き……なんじゃないの?」
「ンッ、アアッ、好き……っ、らめぇ……ちょっと待って!」
背中に深く爪を立てた。
「イタタタ、痛いよ……」
動きを止めてくれた。
「悟の事は好きだよ。何されたって。だけど、私の嫌な事するんなら私も悟の嫌な事する。」
言ってて涙が溢れた。
「ごめん……泣くなよ。」
「……っ、だって。」
「泣くから萎えちゃったよ、僕。」
知ってる。
「今日はやり過ぎなんじゃない?私もちょっと腰疲れて来ちゃったし。お酒飲んでまったりしよう?」
「そうだね、お酒飲んでまったりしながらイチャイチャしよっか。」
コイツ、人の話聞いてんのかな?
お風呂から出てお酒飲みながらまったり過ごす。
悟はチョコレート、私はピスタチオ食べながら。
「今日は嫉妬しちゃったよ。あの真田ってヤツ恋ちゃん可愛いねとか言ってたし。」
「多分今頃硝子にシメられてると思うよ。」
「何で?アイツ寝てたじゃん。」
「あれ、狸寝入りだって気づかなかった?」
「うん。」
「何年硝子と友達やってるのよ。」
「何で狸寝入り?」
「あの男、自分の足で私の足触ってたから。硝子はそれに気付いて寝たふりしたから私は部屋出たの。」
「何で早く言わないんだよ、僕がシメる!」
勢いよく立ち上がった悟。
「ちょっと待って!」
慌てて悟の浴衣を引っ張った。
「もう、可愛い事するなよ……」
仕方なさそうに隣に座ってくれた。
座椅子じゃなくて私のすぐ側に、片膝立てて。
はだけた浴衣から見える白くて長い足がセクシー。