第39章 ●縛る(夢主の場合)●
温泉旅館で大好きな人と過ごすクリスマス。
温泉入ってまったりしようと思ったのも束の間、大好きな人は私の体を求めてばっかり。
縛られるわおもちゃでいじめられるわ。
終いにはサンタのコスプレまでさせられる始末。
でも、この人の事が好き。
コスプレしていちゃついてたらあっという間に食事の時間。
硝子が呼びに来て慌てて着替えようとしたらそのままでいいだって。
胸が見えるって言ったら自分のパーカーを私に着せた。
少しだけ建人の事思い出しちゃった。
彼には悪い事しちゃったな。
私達のいさかいに巻き込んじゃって。
私と悟と夏油の。
硝子達との食事では悟が真田さんに嫉妬して私を抱き寄せたりテーブルの下で手を繋いだり。
「悟には夢があってね。私はその手助けがしたくて同じ場所に立ってるの。」
そう言ったら少しおとなしくなった悟。
まあ、本当の事だからね。
私は悟と同じ高みに登るって決めた。
真田さんの仕事の話してたら建人の話題になったから、わざとお芋頬張って話題を変えた。
だって、悟が泣いちゃいそうだったから。
硝子が飲み過ぎて寝ちゃったから部屋を出た。
その途端にキスされて部屋に帰れば無理矢理布団に転がされた。
「お仕置きしよっか?」
無理矢理唇を奪われ、パーカーを捲られて乱暴に胸を揉まれた。
そして再び目隠しの紐で私の手首を縛り上げ、その手を上げて押さえた。
「ヤダ……いじめないでぇ。」
こう言うと喜ぶんだから。
「お前は悪い子だからお仕置きしなきゃね。」
楽しそうだね、悟くん。
「いじわるぅ。」
「その顔そそる……ほら、ベロ出してごらん。」
口を半開きにしていやらしく舌を出す。
「エロい……」
私の舌を自分の口の中に入れる悟。
「ンッ……」
そして自分も舌を出し、私の舌先をちろちろと舐める。
「あーもうエロい。」