第38章 ●縛る●
「五条様、お持ちいたしました。」
「ありがとう。」
浴衣を着て取りに行く。
用意してもらっていたのはスポンジケーキ、ホイップクリーム、いちご。
露天風呂にお嬢様を迎えに行く。
風呂から上げてタオルで拭いてやり、コスチュームに着替えさせる。
「何?……これ……」
「何ってセクシーサンタ。」
赤い生地に白いファーが着いた下着。
胸元が大きく開いた赤いワンピース。
もちろんこっちも白いファーの縁取り。
「何でこれ着てケーキ食べなきゃなんないの?」
「変態の悟くんが大好きなんでしょ?とりあえず写真撮らせて。」
スマホを向けると恥ずかしそうにする恋。
「誰にも見せないでよ。」
「見せるわけないじゃん。もったいない。」
たくさん写真を撮り、いよいよケーキへ。
「これ、自分でデコレーションするの?」
「そうだよ。恋の体にデコレーションするの。」
「本当にやるの?」
不安そうな恋。
その顔もそそるんだ。
「もちろん!」
セクシーサンタさんを座椅子に座らせてホイップクリームを塗りたくった僕の指を舐めさせる。
「ンッ、甘い……」
とろんとした目。
僕の指舐めただけで感じちゃったのかな?
「エッチな顔だね。」
「ねえ、スポンジにクリーム塗って食べさせて。」
「はいはい。」
スポンジをフォークで切り取り、クリームを塗ってからイチゴを乗せた。
「わーい、イチゴだ。」
「これは口移しであげるからね。」
いちごを咥え、恋の口に。
「ンッ、酸っぱい。」
「クリームが甘いからね。」
「ケーキちょうだい。」
「はい、あーん。」
フォークに刺したケーキを食べさせた。
「んー、おいひい。」
「よかった。じゃあ、僕はエッチなサンタさんいただいちゃおっかなぁ。」
セクシーサンタの胸元をグイッと下に下げる。
「ヤダァ!エッチ。」