第37章 ●委ねる●
立ち上がって手を振ると、恥ずかしそうに隣の彼を見る硝子。
背が高く、爽やかな雰囲気のイケメン。
年は、30代前半ってところかな。
昔は一回りくらい年上の人と付き合ってたみたいだけど、要するにこのぐらいの年の人がタイプなんだろうな。
「恋、五条、お待たせ。」
「こんちには、硝子の友達の龍恋です。よろしくお願いします。」
自己紹介をした。
「どうも、私は真田慎吾です。君が恋ちゃんだね。硝子から話は聞いてるよ。それから、君が五条くんか。大きいねえ。僕も180あるんだけど君は190超えてるんだろうね。」
真田さんが言った。
「ふーん、硝子の男初めて見たよ。おにーさん、結構カッコいいじゃん。」
悟が偉そうに言った。
まあ、いつもの事だけど。
「それはどうも。君の彼女も可愛いね。」
真田さんが私を見る。
「でしょ?この子超絶可愛いの。」
悟が私の手を引く。
「部屋行ってお風呂入って飲むよ!」
硝子がそう言って手を挙げた。
「もう、硝子ったら飲むことばっかり。」
「本当だよ。綺麗な顔して酒豪なんだから。」
真田さんが硝子の肩を抱いた。
そして、部屋へ向かう。
「じゃあ後でな、硝子。」
「うん。ごゆっくり、お二人さん。」
「硝子達もね。露天風呂楽しんで。」
「硝子は露天風呂でも飲むんだよね?」
真田さんがそう言って硝子にキスした。
「ごちそうさま。じゃあね。」
そして部屋へ入った。
「恋!」
「キャッ!」
部屋に入るなり悟に抱きつかれた。
そして持ち上げられてキスされる。
「ンッ、ンン。」
「ねえ?可愛い恋ちゃん、お風呂入る前に食べちゃダメ?」
顔を離し、至近距離で聞かれる。
「待てないの?」