• テキストサイズ

流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第37章 ●委ねる●


「じゃあ、恋のケーキが食べたい。」

「イブは温泉だから前の日にでも作るね。」

「そうじゃなくて、恋をケーキにするの。」

「何言ってんの?」

「クリームでデコレーションしていちごも乗せるんだよ。」

「何なの?バカなの?変態なの?」

「僕は変態です。クリスマスだからいいじゃん。変態プレイしようよぉ。」

「最近ずっとしてるじゃん。変な格好ばっかさせて。」

「クリスマスはサンタのコスプレしようね。」

コイツ、人の話きいてない。

「悟、楽しそうだね。」

「楽しいよ。恋は楽しくないの?」

悟が楽しいならいいか。

「楽しそうな悟見てるのは楽しい。」

「もうっ、可愛い事言うなよ……キスしてもいい?」

うっとりした顔でにじり寄る悟。

「ダメに決まってるでしょ。ここが何処だかわかってるの?」

ここは高専の廊下だ。

「いいじゃん。誰も見てないんだから。」

「そう言う問題じゃない。じゃあね、私は忙しいから失礼。」

手をヒラヒラさせて悟から離れた。
次の授業の準備しなきゃ。

あれ以来、夏油の行方は掴めていない。
おそらく海外だろう。
悟はあれからずっとウチに泊まってる。
悟が留守の時は高専で硝子や伊地知と酒盛り。
そこへたまに建人や猪野、日下部がやってくる。
お陰で夏油を思い出して涙を流す事もなった。


クリスマスイブの朝、悟と温泉へ出発。
硝子達とは現地集合。


「やっぱり着物似合うね。」

今日は椿柄の着物を着た。
ちなみにこれは何年か前のクリスマスに悟が買ってくれたもの。

「ありがと。悟が買ってくれた着物よ。」

「本当だ。着てきてくれて嬉しいよ、ありがと。」


旅館に着き、館内のカフェでお茶しながら硝子達を待つ。
しばらくして硝子と彼氏がやって来た。

「あっ!硝子だ。おーい!」
/ 417ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp