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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第4章 ●気になる●


「な、何して、るの?」

声が上擦る。

「俺のこと可愛いって言うからお返し。」

舌をペロッと出すと、私の前に出て歩き始めた。
後ろからついて行く。


お返しって何?


どういう意味?


ドキドキが止まらない。




先生に報告してる間も心ここに在らずの状態だった。
ほとんど、五条1人で喋ってた。
私はたまに相槌を打つだけ。

「以上でーす。」

五条が一際大きい声で言った。

「わかった。ご苦労だったな、恋、悟。」

夜蛾先生が労ってくれた。

「は、はい。ありがとうございます。」

慌てて返事を返す。


「では、解散。」

先生はそう言うと職員室の方へ帰って行った。




「ねぇ?お菓子って何作ってくれるの?」

帰り道五条に聞かれた。

「うーんっと、今家にあるもので作れるのは…マフィンかなぁ。」

「マフィン?やったー。ねぇ、作ってるとこ見てちゃダメ?」


えっ?コイツ何言ってんの?


「それはちょっと…建人がキレそう。」

「大丈夫!アイツは俺には逆らえないから。」

そう言うと彼はスキップしながら寮へ向かって行った。

「ちょっ、待ってよぉ。」

後を追いかける私。



寮に戻るとロビーで建人が待っていた。 

「なーなぁみぃー!」

五条が大きな声で呼ぶ。

「何ですか?五条さん。」

訝しげな表情の建人。

「今から恋がマフィン作ってくれるんだけど、俺作るところ見たいから見ててもいい?」

五条が頼む。

「…何故みたいんです。」

建人はすこし呆れ気味だ。

「焼ける匂いとか嗅ぎたいんだよ。なっ、いいだろ?七海。」

少し間を置いて建人が口を開いた。

「わかりました。見るだけなら。」
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