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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第4章 ●気になる●


「ああ、七海?終わったよ。」

硝子が建人に電話をかけた。

すると、建人はすぐさま現れた。

「恋、大丈夫ですか?」

「うんっ!もう大丈夫よ。」

「それは良かった」

「七海は心配症だな」

私たちが話している所へ夏油がやって来た。

「夏油さんお疲れ様です。」

頭を下げる建人。
彼は夏油を慕っている。

「恋だって立派な術師なんだから。もう、君がいない間の七海の心配っぷりったらなかったよ。」

「ちょっと、待って下さいよ、夏油さん。」

建人が焦っている。

すると、遠くの方から声が聞こえてきた。

「おーい!恋。元気になったー?」

五条だ。

「五条、どこ行ってた?」

硝子が聞いた。

「あぁ、ちょっとトイレ。それより何々?何の話してたの?」

「七海が心配症だって話だよ。恋が怪我したって聞いてからいてもたってもいられない様子で、ウロウロしてたんだ。」

夏油が答えた。

「だから、やめて下さいよ。夏油さん。」

そこに灰原がやってきた。

「おーい!七海ー。あっ、恋さん。無事だったんですね。良かったなぁ七海。」

「まったく、間の悪い。」

建人がボソッと言った。
それを見てみんなで笑った。
楽しかった。

でも、その後大事な事を思い出した。

「あっ、そうだ。先生に報告しなくちゃ、五条行こっ。」

五条を見ると、何故か満面の笑み。

「おー、行こう行こう!」

「建人、後でね。」

建人に手を振り、五条と一緒に歩き出す。

「今日はありがと。五条がいなかったらヤバかったよ。」

お礼を伝えた。

「感謝してるんならさぁ、お菓子作ってよ。頭使ったから甘いもの食べたいな。」

「わかった。後で何か作るねっ。」

「ほんとに?やったぁ!」

子供のようにはしゃぐ彼。

「フフッ、子供みたい。可愛い。」

素直に出てきた言葉だった。
すると急に真顔になる彼。

「可愛いのはお前だろ。」

そう言って私の顔に自分の顔を近づけてくる。
ギュッと目をつぶる。
次の瞬間、彼の唇が私の頬に触れた。
チュッとリップ音がした。
思わず手で頬を包む。
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