第36章 ●護る●
こういうのきっと七海が好きだろうな。
悪いけど返さないよ。
もう、二度と離さない。
コーラを飲み干し、空のペットボトルを床に放り投げ、恋の細い肩にキスをした。
「女豹の恋ちゃん超可愛い。」
「大しゅき♡悟おにーさん。」
女豹のポーズで僕の事、大しゅきだって。
「僕も大しゅき。」
僕の足の上で猫みたいにゴロゴロしてる可愛い恋。
ムクムクッと起き上がる僕のあそこ。
「お腹しゅいた。」
言ってから僕を見上げてる恋。
「へっ?お腹しゅいちゃったの?」
壁の時計を見るともう午後2時だ。
僕の方はもっかいやる気満々だったんだけど。
この子の食欲と眠気には勝てないから。
「うん、昨日討伐に行く途中でおにぎり食べてから何も食べてないんだもん。夏油はココアしか飲ませてくれなかったし。」
「そうか……ココア美味しかった?」
「不味かった。お腹空いてたから飲んだけど多分あれに薬が入ってたんだと思う。」
「そうか。がんばったね。」
座り込んで下を向いた恋を抱きしめた。
「さとるぅ……」
「どうした?」
「お腹しゅいた。」
「はいはい、何か食べようね。」
わがままな恋も好きだよ。
「ピザでも頼む?」
「うんっ!」
嬉しそうな顔。
「いただきまーす。」
「召し上がれ。」
ピザが届き、リビングで食べる。
僕はピザ受け取るためにズボン履いたけど、隣に座ってる恋はまだあの豹柄下着のままだ。
目に毒だよ。
「悟は何でご飯食べてなかったの?」
「お前が行方不明なのに食えるわけないよ。」
「そうなの?」
「当たり前だろ?」
「そっか。」
照れたように笑う恋。
「その格好……スッゲェそそる。」
その時、胸の谷間から蛇が顔を出した。