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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第4章 ●気になる●


車の後部座席に乗せられドアを閉められる。
五条は助手席に乗った。
帰り道、彼はひと言も話さなかった。


あ、煽る?


私は五条の心意を計りかねていた。

高専に着くなり、五条は運転してくれた補助監督さんにも何も言わず、さっさとどこかへ行ってしまった。

補助監督さんの助けで車を降りると、建人が心配そうに走り寄ってきた。

「恋、大丈夫ですか?」

「大丈夫よ、建人。大した怪我じゃないし。呪霊は五条が祓ってくれたし」

「いえ、呪霊ではなくて、五条さんですよ。2人っきりで何もされませんでしたか?」

一瞬、ドキッとした。

「何もされないわよ。何言ってんの?」

建人は真っ直ぐにこちらを見ている。
その時、硝子が走ってくるのが見えた。

「硝子さん、治療お願いします。」

そう言うと建人は私を抱き上げた。



今日は2人の男に抱き上げられた。




「はい、これでよしっと。治ったよ。コーヒーでも飲もう。」

治療が終わり、2人でコーヒーを飲む。

「治療ありがと、硝子。」

「さて、ところで五条と何かあった?」

一瞬、コーヒーを吹き出しそうになる。

「ウッ。ちょっと、いきなり何よ。」

「さっき五条が消えてたからさ。ちょっと気になってね。補助監督に聞いたら黙ってどっか行ったっていうし。だから何かあったのかなーって。」

「さあ?別に何もないけど、どうしちゃったんだろ。」

何かあったと言えばあったけど、それと五条が黙ってどこかへ行った事とは結びつかなかった。
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