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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第35章 ●嬲る(夢主の場合)●


「着きました。」

現地に着き、車を降りた。

「よっしゃ!やるぞ!」

外に出ると俄然張り切る猪野。

「高山、この洞窟?」

目の前には小さな入り口の洞窟。

「はい、情報では中は広いそうです。1番奥に1級呪霊がいるようです。」

「猪野、行くよ。」

「ラジャー!恋ちゃん!」



中に入ると不気味なほど静まり返っていた。

高山の言った通り1番奥に呪霊がいた。


この呪霊には見覚えがある。


アイツの……


夏油が使役してる呪霊だ。



「猪野、これは夏油が使役してる呪霊よ。」

「夏油?あの夏油傑?」

「そう。ちゃんと気を張ってなさい!」

猪野に注意して呪霊を倒す。

だけど、やはりこれは罠だった。


「恋ちゃん!ごめん!」

後ろから呪詛師2人を従えた高山がやって来て、猪野が呪詛師に捕まった。

「彼を殺されたくなければ一緒に来てください、恋さん。」

高山が言った。

「高山、まさか夏油と繋がってるの?建人は?」

「その話は後ほどゆっくりあのお方から。それより、猪野さんが死んでも良いんですか?」

「わかった。」

「猪野さん、五条さんに後で高専に連絡すると伝えて下さい。」

「猪野、悟に伝えて。私は壊れないから泣くなって。」

「わかったよ。恋ちゃん!ウッ……」

猪野は術師に腹を殴られて気絶した。


私はポニーテルの少年呪詛師に腕を掴まれ洞窟の外へと連れ出された。

「ねえねえ、おねえさん。僕といい事しようよお。」

私の腕を掴む少年呪詛師が耳元で熱い息を吹きかけた。

「ごめんねぼくぅ。おねえさんはねぇ、イケメンのおにーさんじゃなきゃもえないのぉ。」

「うわぁ、おねえさんエッチだね。」

「やめないか。」

洞窟の外から聞き覚えのある声がした。

「うわっ、ごめんなさあい。」

頭を抱えてその場から走り去る呪詛師。

「やあ、久しぶりだね。私の可愛い人。」

「夏油………」
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