第33章 ●観念する●
「私が?」
「覚えてないの?」
「うん。まさか、写真撮ったの?」
「撮ってない、目に焼き付けたから。超可愛かったよ。もう一度見たいな。」
子供のように目をキラキラさせる悟。
そんな顔で乞われたら拒否できない。
「ちょっと待ってて。」
悟がクローゼットから出してきたのは体操服だった。
「こ、これって!?」
「体操服&ブルマ。」
ニコニコしてる。
楽しそう。
「それを私に着ろと言うの?」
「うん、コスプレ。」
「アンタ、着物が好きなんじゃなかったの?」
「着物もいいけど、こっちも好きになったんだ。」
「それ、新品?」
「これは新品。」
「これは?誰かが着たのもあるって事?」
「いや、そう言うわけじゃ……」
「知らなかった、悟にロリコンの趣味があったなんて……」
「それは僕じゃなくて向こ………何でもない。」
「まさか、未成年とヤッたんじゃないでしょうね?」
「違うよ!20歳は超えてたから。」
墓穴掘りまくり。
「ふーん、20歳超えても小学生みたいに可愛い女の子に体操服着せてイタズラしたんだ。」
「ごめん!ほんっとうにごめんなさい!許して。でも、恋に着せたら絶対可愛いと思うんだ。だから、着てよ。ほら、エッチな下着もまだあるから。」
そう言うと体操服の下に隠してあった紫の下着を出した。
「また紐なの?」
「そうだよ。今度は上もあるよ。」
紫のスケスケのベビードール&ショーツのセット。
「体操服の下にこれ着るの?」
「そうだよ、ギャップ萌え。早く着てみて。」
「もうっ、わかったからちょっと待ってて。」
寝室に戻り、ドアを閉めた。
身につけているものを全て脱ぎ捨て、紫の上下を着てから体操服を着てブルマを穿いた。
リビングへ行くと、半裸の悟がソファで待っていた。
「どう……かな?」
「す……すごい!思った通りだ、超絶可愛い。ほら、恥ずかしがらずにこっちおいでよ。」
悟の隣に座る。