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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第33章 ●観念する●


コーヒーをカウンターに置き、後ろを振り返る。

目の前にはパンツ一枚の悟。

「僕の事、しゅきって言ってたよ。」

「う………そ。」

裸の悟を間近で見てドキドキしてる私。

「愛ちてるって言ってた。」

「………最悪。」

すると、悟の腕が再び私を捕らえた。

「そんなひどい事言う子にはお仕置きしないとね。」

意地悪そうな目。

「何するの?」

「乱暴にしちゃおっかな。」

顎を掴まれ無理やり上に向けられる。

そして、綺麗な唇が近づいてくる。

目をぎゅっと瞑り、体を硬くした。


激しくされると思ってた。

でも違った。

思ってたのと違った。

優しくて、愛に溢れて、とろけるようなキスをしてくれた。



悟が乱暴な事なんてするはずないのに。


身構えた自分を恥じた。

脳が痺れる。

体の力が抜けていく。

抗うことなんてできない。


熱い舌がゆっくりと滑り込む。

絡まり、唾液が混ざる。

「ンンッ。」

思わず漏れる声。

少し離れてただけでこんなにも想いが募ってたなんて。



「七海のキスとどっちがいい?」

唇を離した悟に聞かれた。

「何でそんなこと聞くの?」

「昨夜はちゃんと答えてくれたじゃん。」

「えっ?私が?」

「僕と七海どっちのエッチが良かった?って聞いたら悟のがいいって言ってくれたよ。」

「う、そ?」

「えー、覚えてないの?僕、超嬉しかったのに。」

「超?」

「うん、超。僕、お前の事、超!好きだから。」

「何で?」

「何でって今更聞く?」

「私のどこが良いの?」

「それも今更だろ。何年付き合ってたと思ってんの?全部だよ。ちっちゃくて可愛くて強くて家庭的で優しくて、でも気が強くてお嬢なのに倹約家で色々頑張ってて、僕と同じ夢見てくれて着いてきてくれて……本当、お前には頭が下がるよ。僕みたいなの男の事好きになってくれた事、尊敬してる。」

「悟は最強でしょ?おまけに御三家、五条家の当主
だよ。すごい人なんだから、私だって尊敬してるよ。」
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