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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第4章 ●気になる●


体を起こした五条が言った。

「うんっとぉ、クッキーとかケーキなら作ったことあるけど。」

そう答えると五条の顔がパッと明るくなった。

「今度作って!」

満面の笑みで言った。

「こら、五条。調子にのんな。」

ベランダから戻った硝子が怒った。

「そうだよ、悟。七海が怒るぞ。」

夏油も硝子に続いた。

「えー、じゃあ七海に内緒でお願い。」

そう言うと五条は舌をペロッと出した。

その仕草が可愛いと思ってしまった。

「内緒はどうかと思うけど、今度作る事があったらお裾分けするね。」

「わーい、やったー。」

五条は心底嬉しそうに笑った。



3人が帰ったあと、片付けをしていると建人がやってきた。

「あの人達が来たんですか?図々しいにも程がある。」

そう言って怒った。

でもキスしたら機嫌が治った。

「さあ、行きますか?」

「うんっ!」

今日は建人とデート。

東京を案内してもらう。

彼の腕を取り、歩いた。



東京での学生生活はこうして順調に進んでいった。




さらにひと月ほど経ったある日、

「悟、恋、2人に任務だ。」

夜蛾先生から任務の説明を受ける。
何でも北関東のとある村の旧小学校に呪霊がいるとの事だった。

「俺は正面から、お前は裏から入って。」

五条の指示で動く。

「わかった。」

言われた通り、裏口に回る。

建物に入ると何だかひんやりした。

しばらく歩いていると、子供の泣き声が聞こえた。

「うえーん、うえーん、おかあさーん。」

声のする方へ行く。

「ここ、かな。」

そこは保健室の様だった,

ガラガラー

戸を開けると目の前にはベッドが置いてあり、その上に子供がいた。

「こんにちは、キミ名前は?」

恐る恐る声をかける。

「ぼく、の名前?ぼく、名前はないの。」

その時気がついた。
その子供はお腹に穴が空いていたのだ。

「子供に化けんなよっ!」

私はそう言って目の前の呪霊をキッと睨む。

「ふーん、お姉さん結構やるじゃん。」

子供に化けた呪霊はみるみるうちに姿を変え、目がいくつもついている怪物になった。

「キモ…い。」

思わずつぶやく。
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