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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第4章 ●気になる●


「夏油、放っとけって、そんなやつ。それより、この味噌汁美味しい。」

硝子が味噌汁を褒めてくれた。

「トーストにお味噌汁って合わないかもだけど、硝子二日酔いだったから、お味噌汁がいいかと思って。」

「へえ、そんな事までねぇ。どう?五条、おいしい?」

硝子が五条に聞いた。

「スッゲェ美味い。ところで、何も出来ない男ってどういうやつ?」

トーストをかじりながら五条が聞いた。

「悟、やめないか。失礼だろう。」

夏油がまた五条をたしなめた。

「いいよ、夏油。別に隠す事でもないから。何も出来ない男っていうのは私のはとこの事。」

「はとこ?って言ったら親同士が従兄弟って事だよな?」

五条が言った。

「そう。私の母親が育児放棄だったから、小さい時からそのはとこの家に預けられてたの。そして…」

それからの経緯を話した。
母親とはとこが逃げたけど、母親が病気になって戻ってきた事。
はとこの世話をしながら暮らすようになった事。
再びはとこが女と逃げた事。
その女が自分の担任だった事。

「大変だったな。」

話を聞いて最初に口を開いたのは夏油だった。

「気の毒。」

硝子は味噌汁を飲むのをやめていた。

「で、七海とはどこで知り合ったの?」

暗くなった雰囲気を変えたのは五条の質問だった。

「えっと、建人とは昔から家族ぐるみの付き合いがあって。それで、幼馴染だったの。だからまあ、自然に付き合う事になった…みたいな。」


大筋はそれで間違ってない。


「ふーん、そっかぁ。」

五条はそう言うと、食事を再開した。
それを見て、みんなもそれに倣った。



「あー美味かったぁ。」

食後のコーヒーを飲み終え、五条が床にのけぞって背伸びをした。

「片付け手伝うよ。」

夏油は食べ終えた食器を運んでくれた。

硝子はベランダで一服中。

「夏油、もういいよ。後はやるから。帰って寝て。」

「ありがとう、恋。悟、帰ろうか。」

「なあ?恋、ってお菓子とかも作れたりする?」
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