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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第31章 涙する


12月7日、悟の誕生日当日。 


「おはよう、昨夜は可愛かったよ。恋ったら酔って眠くなると甘えてくるんだもん。」

朝出勤して武道場に向かって歩いていると、いつも通り少し遅れてきた悟に出くわした。

「私、何か言った?」

酔ってて何も覚えてない。

「だいしゅきって言われちゃった。」

「それ、硝子に言ったんだけど。」  

「そんなあ、傷つくじゃん。」

武道場に入ると生徒がこちらに注目してた。

「みんな見てるからやめて。じゃあ、授業始めまーす!」



昨夜はまた硝子の家で飲んだ。

私にとって大変な事があったから。



「恋さん、お客様ですっ!」

昨日の夕方、保健室で硝子と話してたら慌てた様子の補助監督がやって来た。
 
「お客って誰?」

「それが、その、聞いても仰られなくて……あっ、こちらの方です。」

補助監督の後ろから見覚えのある大きな男が部屋に入って来た。

「よおっ!恋、久しぶり。」

聞き覚えのある声。

かつて大好きだった人の声。

「か、和くん!?」

少し老けたけど和くんは昔のままだった。

「恋、昔と全然変わんないなあ。」

「和くん!こんなとこで何してんの?」

「何ってお前に会いに来たんだよ。」

「今までどこで何してたの?」

「海外だよ。」

「先生は?」

「俺たち結婚して子供ができたんだ。俺やお前と同じように蛇の子だ。」

「そう……なんだ。お金なくなったから戻って来たの?」

「まあね。恋、ちょっと2人で話せるか?」

「硝子なら大丈夫、親友だから。硝子、はとこの和くん。」

「初めまして家入硝子です。」

硝子が椅子から立ち上がり、頭を下げた。

「初めまして龍和之進です。硝子ちゃんかあ、綺麗な子だね。」

相変わらず軽い和くん。

「どうぞ、お座りください。」

硝子が空いてる椅子を持ってきた。

「ありがとう。」

「ところで話って何?」

「さっき、鬼ババアのところに五条悟が来てたぞ。ババアに自分たちの邪魔するなって言ってた。」
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