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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第4章 ●気になる●


「フワァー、よく寝た。今日はお休みだぁ。」  

東京に来て一週間、今日はこっちに来て初めての休日。

「ゲッ!まだこんな時間?」

よく寝たつもりがまだ5時だった。
かと言ってもう眠れない。
顔を洗い洋服に着替えた。 
そしてロビーの自販機でジュースでも買おうと思い外へ出た。

ロビーに行くと誰かがタバコを吸っているのが見えた。
あの日を思い出す香り。

「硝子?」

「あれ?恋。どした?早いね。」

タバコを吸っていたのは硝子だった。

「早く目が覚めたからジュース買いに来たの。こんな朝早く硝子は何してるの?」

「あー、昨夜は飲みすぎて。」

硝子は頭をかいた。

「飲み過ぎってお酒?タバコだけじゃなくてお酒も飲んでるの?未成年なのに。」

「うん、まあね。普段はそんなに飲まないんだけど、昨夜はちょっと…ね。」

「どうしたの?硝子。私でよければ聞くよ?」

「恋って七海とはどのくらい?」

硝子は話を逸らした。

「な、ななみ?」

一応、とぼけてみる。

「誤魔化さなくていいよ。あんたの部屋に入ってく七海見かけたんだ。」

「…マジで?そっか。建人とは2ヶ月くらいかな。」

正直に答えて、ジュースを買った。
硝子の横に座り、蓋を開ける。
硝子は何も言わずタバコをふかしていた。

「年下かぁ、私的にはないなぁ」

硝子が呟いた。

「そう?硝子はどうなの?彼氏いるの?」

「うーん。彼氏っていうのかなぁ?男はいる。年上の。」

「そうなんだ。年上ってどのくらい?」

「ひと回り上。前のは15上だった。私、年上にしか興味なくって。同年代とか全然興味湧かないんだよね。」


「そっかぁ。硝子、大人っぽいもんね。」

「でも、あんた達みたいなカップルに憧れる事もあるんだよ。」

硝子は2本目のタバコに火をつけて言った。
多くは語らないけど、何か辛い事があったんだろうなと思った。

「ねぇ、硝子。今からウチ来ない?朝ごはん作ってあげるから。」

「朝ごはん?あんた、料理できんの?」

「うん。何も出来ない男と暮らしてたから自然とできるようになったの。」

「何もできない男って七海…じゃないよね?アイツは何でもできる男って感じだし。」

「そう…ね。そこら辺の事は朝ごはん食べながらゆっくり、ね。」
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