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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第26章 ●決する●


すると、何故かまた抱きしめられた。

「恋、僕の親友になってよ。」


意外な言葉だった。


「親友?」

「1人、いなくなっちゃったしね。親友なんだから僕には何でも話せよ。どんな事でも相談乗るから。」

「ありがと。」

また涙が溢れる。

「七海のエッチに飽きたら言ってね。恋ちゃんの事いっぱい気持ちよくさせてあげるから。」

「バカ。」

「これからもよろしくな。良き、親友として。」

「うん………」


こうして、私が愛していた男は親友になった。



初めて会った日のことを思い出す。


あれは、私が東京へ来た日。


ニカッと笑ったあなたを好きになった。


初恋の人に似たあなたを。


あなたのために強くなろうと思った。


禁欲までした。


他に女がいたってあなたへの想いは変わらなかった。


闇へ引きずり込まれそうになった時もあなたの事を信じた。


色んな苦労があったけど、乗り越えた。


これからもあなたの夢のため、術師を続ける。


あなたの夢のため、教師を続ける。


あなたの力になりたい。


あなたは親友。




そしてその親友の腕の中、私は慟哭する。




親友の体も震えていた。




声を殺して泣いていた。




背中をさすってあげる。




良き、親友として。




大好きな親友、五条悟。






「おーい、終わった?」

悟と抱き合って泣いていると、奥の部屋から硝子が出て来た。

「硝子!」

ビックリして悟から離れる。

「硝子、お前なぁ。見りゃわかるだろ?どういう状況か。察しろよな。」

悟が文句を言った。

「コーヒー入れようかなあと思ってね。飲むでしょ?お二人さんも。」

「飲む。」

「僕も。」

「貰い物のクッキーあるけど食べる?」

「食べる!」

「僕も!」

私も悟も甘いもの好きだから。
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