第24章 ●獲る●
下の方の黒い布を脱がせ、指を入れるともうすでに準備万端。
「寝室へ行こう。」
指を抜いて立ち上がり彼女の手を取って、立たせた。
「キスして。」
両手を伸ばし、甘える恋。
可愛いいお願いをきいてやる。
少し屈んでやると、私の首に両手をかけて飛び上がり、足を巻きつけてきた。
「恋、キスして。」
結局、自分からせがんでしまった。
彼女を落とさないように手で支え、キスをしながら寝室へと向かう。
寝室へ到着すると、ベッドの上に優しく下ろす。
すると、布団の中へ潜り込む恋。
「建人の匂いだ。」
嬉しそうに言った。
「ちょっと待ってて。」
そう言って着ているものを脱ぎ、自分の準備をサッと済ませる。
急いで布団を剥ぎ、彼女に跨った。
キスをして、耳元で囁く。
「入れちゃってもいいですか?」
無言で頷く。
その瞳は濡れていた。
上半身を起こし、ゆっくりと濡れそぼる場所へ入っていく。
「アァンッ!」
喘ぐ恋。
「ああ、すごい。」
感嘆する私。
10年ぶりに感じる快感。
他の人では得られない興奮。
ゆっくり、優しくするつもりが、腰の動きは速くなっていくばかり。
パンッ!パンッ!
その音と、混ざり合うお互いの喘ぎ。
「アァッ、けんとぉ。」
「恋、ああ、すごい!」
ヌルヌルがどんどん増して行くのがわかる。
だって、ぴちゃぴちゃと水分が跳ねる音が聞こえ始めたから。
もう、止められない。
「アァッ、けんとぉ、らめぇ、イッちゃいそう!アァッ、イク!」
中が締まってくる。
「いいですよ、イッて下さい!」
「アァン、イク!」
恋が果ててしまった。
そんな事はお構いなしに腰を打ち付ける。
「私も、もう、イキそうです!」
「イッて、建人、アァン!」
「ああ、イク、あぁ、恋、恋!」
愛しい女の名を叫びながら果ててしまった。