第21章 ●焦がれる●
その時、蛇の頭が尻の方へ降りて来て僕を睨んだ。
「ごめんよ、ご主人様泣かせちゃって。」
「な、に、言ってんのぉ?」
「蛇ちゃんにご挨拶。」
「アァン、らめぇ、イクゥ!」
「イッちゃう?僕もだよっ、あぁっ、出そう。」
「イクゥ、アァン、らめぇ!」
一緒にイッちゃった。
「アァ、ハァ、ハァ。」
「大丈夫?」
「わか、んなぁ、い。」
僕が抜いて体を離すと、いつものように恋はその場にへたり込んだ。
「腰ぬけちゃった?」
「うん。」
涙目の恋。
後処理してから、ゆっくり起き上がらせる。
「お風呂入ろう、悟。」
「いいよ。」
「ハァー、すごかったぁ。」
露天風呂に浸かり、景色を眺めながら恋が呟いた。
「何が?」
「立ちバック。」
「そんなに凄かった?」
「うん。今日のは特に。イイとこに当たってたんだと思う。」
「良かったぁ。気持ちよくなってもらえて。僕もよかったよ。恋ちゃんのフェラ。」
「ねぇ、何でお口でする時ちゃん付けになるの?」
「………それは………その、何ていうか………」
答えに詰まってしまった。
「甘えたいから?」
恋ちゃんが僕の方を向いて代わりに言ってくれた。
「そう。甘えちゃダメ?」
「まさか乳牛にも甘えたの?みゆゆちゃぁんって。」
「まさか!甘えるのは恋ちゃんだけ。」
「ふーん、本当かなぁ。」
それは本当。
「恋ちゃんも僕に甘えていいよ。」
「じゃあ、抱きしめて。」
「はいはい、可愛い子だね。おいで。」
両手を広げると、僕の胸に恋が飛び込んできた。
僕の愛しい恋。
もう、離さないよ。
「ぐるじい……」
「お、わ、悪い、大丈夫?」
強く抱きしめたせいで恋が苦しがっていた。
「ハァ、ハァ、息できなかった。」