第21章 ●焦がれる●
「いったぁい!バカッ、悟のバカァ!」
「痛い?ごめん、でも、僕もう止められないよ。」
「ンンッ、アァン、悟なんて、アァン、大っ嫌い!」
着物着たまま、下着もつけたまま、パンツの脇から挿入、何てエロいんだろ。
「僕は好きだよ、恋、好きだよ。ああ、いいよ、もうイキそうだ。」
「もお、さっさとイケっ!」
「イクね、ああ、恋、恋!」
好きな女の名前を叫びながらイッた。
「あー、気持ちよかったよぉ。#NAME1。」
「…………」
「どうしたの?大丈夫?」
ほっぺを膨らませる恋。
「怒ってるの?」
「痛かった。」
「マジ?」
「痛いって言ったじゃん。」
「そんなに痛かったの?どうりでキツイはずだ。」
「前戯ほぼ端折ったでしょ。」
「ごめん、だって我慢できなかったんだもん。」
「お風呂入る。」
起き上がり、肌けた着物を体に巻いて露天風呂へ向かった。
あーあ、怒らせちゃった。
「ハァー、気持ちいい。」
外へ出ると、恋が気持ちよさそうにお風呂に浸かってた。
「もっと気持ちよくなろうか?」
僕を睨む涙目の恋。
「痛いのはヤダ。」
「ごめんね。そんなに痛かったんだ。」
僕も湯船に浸かった。
そして、愛しい女の細い肩を抱く。
「もう痛くしないからね。」
「キスしてもいい?」
「うん。」
そして、可愛い唇をいただく。
「ンンッ。」
可愛い喘ぎが漏れる。
「可愛いね。」
唇を離し、耳元で囁いた。
「アンッ、アァン。」
耳を舐め、耳たぶを軽く噛めば更に可愛い声が出ちゃう恋。
俺は他の女と浮気した。
その時、ひとつわかったことがある。
それは、恋が最高ということ。
みゆゆは確かにいい体だった。
だけどそれだけの事。
アイツから愛は感じられなかった。
僕のこと事好きだって言う割に、僕を見ていなかった。
恋はいつでも僕を見てる。
大っ嫌いって言ったって僕を見てる。
僕が浮気したって僕を見てる。
可愛い女だよ、恋は。