第21章 ●焦がれる●
「あー、今ちょっとタイミングがなぁ。」
「どうかされたんですか?」
まさか、貞操帯つけられてるなんて言えないしなぁ。
今こんなの見たら僕のかわいいチンコがやばい。
勃起なんてしようもんならギチギチになって痛いだろうな。
「ちょっと今は無理だからまた今度貸してよ。」
「いいですけど、本当にどうしたんです?何処か具合でも悪いんですか?」
「これ以上聞かない方がお前のためだよ。」
そう言ってキッと睨むと伊地知はわなわなと震えながら僕から距離をとった。
後、2週間だ。
頑張るぞ!
いっぱい我慢してご褒美もらうんだ。
その日の夜。
「もー、参ったよ。伊地知があんなもん見せるから。」
今日の出来事を恋に話した。
恋は貞操帯をつけてからも毎日ウチに泊まりにきてた。
「和服好きなの?」
えっ?引っかかるのそこなの?
「う、うん。」
何故か狼狽える僕。
「ふーん。何で?」
「何で?って言われても……その、退かない?」
「うん。退かない。」
「あの、初めての相手が着物だった。」
「そうなんだ。」
今日は貞操帯を外して洗ってもらえる日。
首にかけてる鍵で恋が貞操帯の鍵を開ける。
「はーい、お外出ますよー。」
何に話しかけてんだ。
「恋ちゃん、洗って。」
貞操帯から出したとたんにフル勃起。
「いいよ。」
お風呂に入り、洗ってもらう。
僕は裸だけど恋は服を着たまま。
ボディソープをつけてぬるぬるした恋の手が僕のモノを撫で回す。
「ああ、恋ちゃん。気持ちいいよ。」
このまま舐めてくんないかなぁ。
「ガッチガチだね。」
1週間我慢させられてたからね。
貞操帯で覆われてると余計溜まる。
「恋ちゃん、イッてもいい?」
「だぁめ。」
手の動きを止められ、シャワーで泡を流された。
「いじわるぅ。」
恋は僕を無視してバスルームから出て行った。
恋は洗うだけ。
仕方ないから自分で慰める。