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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第20章 憤る


「うん。五条は生まれつき白くて、七海もデンマークのクォーターだから肌白いし金髪でしょ?禪院直哉も金髪で色白だって七海が言ってたから。色素の薄い男が寄ってくるフェロモンでも出してんじゃないの?」

硝子はそう言って笑った。

「どうしよう、変なフェロモン出てたら。」

「アハハ、冗談だって。そんなフェロモンある訳ないでしょ。」

「もう、硝子ったら。」

「う…ん、あれ?恋?」

その時、悟が起きた。


「五条、アンタが寝てどうすんの。」

硝子が言った。

「あれ?硝子、起こしてくれよぉ。」

「何でアンタの世話までしなきゃいけないのよ。」

「冷たいなぁ。あっ、恋、大丈夫?」

悟が私の手を握った。

「ご心配なく。」

そう言って手を離した。

「まだ怒ってるの?恋ちゃん。」

「甘えるな、バカ白髪。」

「うわぁ、やっぱ怒ってんじゃん。」

「当たり前でしょ五条、恋がどんだけ泣いたと思ってるの?」

「硝子、やめてよ。」

硝子を止めた。

だけど彼女は止まらない。

「いいのよ。教えてやらなきゃわからないコイツは。」

腕組みをして怒る硝子。

「そんなに泣いちゃったの?恋。」

そんなに優しい言い方しないで。

涙出るから。

「一服してきまーす。」

硝子は気を利かせて部屋を出た。

「どうしたの?泣くなよ。」

泣く私を抱きしめる悟。

「誰のせいで泣いてると思ってるの?」

「僕のせいだよね、ごめんね、恋ちゃん。」


その顔で甘えないで。


キスしたくなるでしょ?


それに見つめないで。


ドキドキするでしょ?



「…………」

何も言えなくなった。


「ねぇ、恋ちゃんって僕のことそんなに好きだったの?」

無言で頷く。

「だったら許して。」

無言で頭を左右に振った。

「どうして?」

「それとこれとは別だから。」

「どう言う意味?」

「悟が好きなことに変わりはないけど、そんな簡単に浮気は許せない。」

「どうしたら許してくれるの?」
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