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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第19章 掛かる


恋と猪野が教室にいるのが見える。

僕を見つけて廊下へ出てくる恋。

「よお、恋。」

「何?悟。」

冷たい声。

「うわっ、龍さんこわぁい。みゆゆ泣いちゃいそう。」

みゆゆが大袈裟に怖がる。

「恋、お前、七海とはいつから?」

悲しそうな顔をする恋。

「何が?」


とぼけるなよ。


「七海といつからヤッてんの?」

「ヤッてない。何言ってんの?そっちこそ。」

「いや、いいんだ。もうわかってるから。いつからか教えて欲しいだけなんだよ。」

「だからいつからも何も、ヤッてないって言ってんじゃん!ヤッてるのはそっちでしょ?」

苛立つ恋。

「お前がここまで強情だとは思わなかった。もういい、終わりだ。じゃあ。」

これ以上話しても埒があかないと思い、踵を返した。

後ろでみゆゆが恋に話しているのが聞こえる。

「あのね、さとるは恋が浮気してるって泣いてたんですよ。だから慰めてあげたの。そしたらみゆゆと付き合うって。あなたには元カレがいるんでしょ?だから悟はいただきます。ちょっとまってよぉ、さとるぅ!」


僕、みゆゆと付き合うって言ったっけ?


追いかけてくるみゆゆ。


「つーかまーえたっ。」

そう言って僕の腕にしがみつく。

「可愛いねぇ、みゆゆは。」


まっいっか。



あーあ、まさか七海と浮気してたとはねぇ。


ショックだったなぁ。


さっさと帰ろう。


「みゆゆ、ちょっと近道するね。」

「えっ?きゃっ!」


みゆゆを抱っこして2階の窓から飛び降りて、瞬間移動で部屋まで戻った。


そしてまたみゆゆを抱いた。


恋を忘れるために。



その日の夜、七海に電話をかけた。

「あっ七海?お前、僕の女寝とったんだってね。おめでとう。」

「五条さん、誤解です。」

「いいよ、もう。恋はお前にやるから。」

「恋は物ではありません。」

「嬉しいくせに。もう、恋とは終わったから。じゃあ。」

一方的に言って電話を切った。
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