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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第19章 掛かる


「恵、津美紀のところへ行きなさい。私の分のドーナツ食べていいから。」

「はーい!」

恵は意気揚々と走って行った。


よしっ、これで邪魔者はきえた。



「悟のバカ、大人げない。」

恵が消えると、恋が困った顔でボソッと言った。

「だってぇ、恋ちゃんが恵にばっかり優しくするから。」

「悟はいつまでも子供だね。」

「嫌い?」

「……好き。」


その言葉が聞きたかったんだ。


「僕もだよ。」


結局、恋は僕の事が好きなんだから。




「五条さぁんっ♡」

僕たちが見つめあっていると、可愛い声が聞こえた。

声のする方をみると、大きな胸を揺らしながら一生懸命に走って来るみゆゆ。

「どうしたの?みゆゆ。」

「ハァ、ハァ、?五条さん、探してたんですよぉ。今日は午後から任務って言ってあったじゃないですかぁ。みゆゆ、ずっと探してたんですから。」

息を切らしながら一生懸命に話すみゆゆ。

「ごめんねぇ、みゆゆ。ウチの恋ちゃんがなかなか離してくれなくてね。」

「何言ってんのよ!悟。」

「もぉ、龍さん、お仕事の邪魔しちゃダメですよぉ。」

「いや、私は邪魔なんてしてないんだけど。」

恋があきらかに嫌そうな顔をしている。

「さぁ、五条さん、早くぅ。」

みゆゆが僕の腕を持ち、引っ張っていく。


ああ、胸が当たってるぅ。


やらかいなぁ。


なんて浮かれながらみゆゆについて行った。


はい、僕は大バカ者です。


次の日、討伐を終えて高専に戻ると丁度出勤して来た恋と会った。

「悟、お帰り。」

「ただいま、恋 」

「あ、そうだ。来週、建人と食事に行くから。」

何?七海と?


今までも何回かあったけど、僕としては気が気じゃない。


あいつら、短い間だけど付き合ってたんだよ?   


焼け木杭に火がついちゃったらどうするんだよ。
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