第18章 ●嵌める●
「アァン、イッちゃいそう!なおやぁイ
っちゃう!」
恋ちゃんは俺の上でイッてもうた。
ぐでんとなった恋ちゃんは、僕の上に突っ伏した。
背中をよしよしとさすってやり、
「次は俺の番やな。」
そう言うと恋ちゃんを下にして、が組み敷いた。
またキスから初めて恋ちゃんの耳や首筋を愛撫した。
もう、ホンマええ声で鳴くねん。
そして、早々と中へ入って行く。
思いっきり腰を打ちつけた。
「アァン、アァン、らめぇ、なおやぁ!」
「ええよ。恋ちゃん、好きやでぇ。」
とにかく名前を呼びまくった。
呼び合うたびに愛が深まる気がした。
「アァッ、またイッちゃうよぉ。」
「ええよ!僕もイクから、一緒に、あぁ、恋、恋!」
最後は呼び捨てにしてもうた。
「あーあ、久々に1人エッチしてもうたわ。」
長い妄想やったな。
途中で何回もイキそうになったけど、何とか堪えた。
ところどころホンマに声出してもうとるかも。
誰かに聞かれてたら恥ずいわ。
まあ、この家の誰も俺には逆らえんし大丈夫かな。
まだ、写真しか見てない恋ちゃんでここまで妄想が膨らむとはな。
「早よ実物に会いたいなぁ……みゆゆ何してんのやろ?もうそろそろ1ヶ月経つのに。」
1ヶ月前………
「どう?出来そう?」
「私にとっては簡単な事。」
「さっすがみゆゆ。」
「要するにこの五条悟を落とせばいいんですよね?」
「そうや。悟くんを落として恋ちゃんと別れさせてくれたらええんや。」
「わかりました。」
この女は斎藤美由。
みゆゆって呼んでる。
術師としては大した事ないけど、詐欺師としてはピカイチや。
特に男を騙す事に関しては百発百中。
男の好みに合わせてメイクや服装を変え、話し方や表情、趣味嗜好までもその場その場で瞬時に判断して変えて行く。
えげつない女や。
「とりあえず、これ。」
そう言うと付き人がみゆゆの前に札束を出す。
「どうも。」
「成功報酬はこれの倍や。きばってや。」
「御意。」