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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第17章 嘲る


「本当に大丈夫?」

「うん。今日は猪野の追試があるから休めないよ。」

8時になり、硝子と一緒に出勤する。



「恋せんせっ、おっはよー!」

「おはよう。猪野、放課後追試忘れないでね。」

いつものように笑顔で生徒に声をかける。


大丈夫。


平常心、平常心。


私は教師。



プライベートを仕事に持ち込むわけにはいかない。


深呼吸して授業を始めた。



幸か不幸かその日は悟と斎藤二人とも欠勤だった。




放課後、猪野の追試の準備をしていると、あの声が聞こえてきた。

「さとるぅ、どこ行くのぉ?ねぇねぇ、さとるってばぁ。」

「ごめんね、みゆゆ。少しだけ静かにしてね。」

斎藤が悟にまとわりつきながらこっちへやって来る。
まとわりつかれている悟もどこか嬉しそう。



「あれ?みゆゆ、何で五条先生のこと名前で呼び捨てなの?」

驚く猪野。


「最悪。猪野、悪いんだけど追試やってて。私ちょっと廊下で話して来るから。」

そう言って廊下に出て戸を閉めた。


「よお、恋。」

「何?悟。」

出来るだけ感情を込めないように言った。

「うわっ、龍さんこわぁい。みゆゆ泣いちゃいそう。」

斎藤が大袈裟に怖がった。


気持ち悪い。


「恋、お前、七海とはいつから?」

悟が言った。

私には何を言っているのかわからなかった。


「何が?」

「七海といつからヤッてんの?」

「ヤッてない。何言ってんの?そっちこそ。」

「いや、いいんだ。もうわかってるから。いつからか教えて欲しいだけなんだよ。」

「だからいつからも何も、ヤッてないって言ってんじゃん!ヤッてるのはそっちでしょ?」

少し苛立った。

「お前がここまで強情だとは思わなかった。もういい、終わりだ。じゃあ。」


そう言って悟はどこかへ向かって歩き始めた。


「あのね、さとるは恋が浮気してるって泣いてたんですよ。だから慰めてあげたの。そしたらみゆゆと付き合うって。あなたには元カレがいるんでしょ?だから悟はいただきます。ちょっとまってよぉ、さとるぅ!」

追いかける斎藤。
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