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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第17章 嘲る


一週間後、建人との食事の日がやって来た。

「悟、今日は建人と食事だから。」

「アイツによろしく言っといて。」

「わかった。」


ね?あっさりしたもの。



「仕事は順調?」

建人と食事しながら話す。

「ええ、まあまあですよ。そちらは?」

「こっちもまあまあかな。硝子は忙しすぎて目の下にクマ出来てる。」

「あの人は反転術式が出来る貴重な人材ですから。色々な人が運ばれてくるのでしょう。五条さんは?」

「アイツは楽しくやってる。生徒も可愛がってるし。でも七海がいないからつまんなぁいって言ってるよ。」

「想像はつきます。恋、あなたは幸せですか?」

私を真っ直ぐに見つめる建人。

「幸せ。」

目を見て答えた。

「よかった。私の気がかりはあなたですから。」


サラリーマンになった建人。

スーツを着て髪の毛を上げてる。


何を着ても、どんな髪型でも似合うなぁ。


それに何より建人はいつも大人。

年下って事忘れちゃう。


「ここは私が。」


さり気無く、そつ無く。

相変わらずカッコいいなぁ。

お会計してる建人の後ろ姿に見惚れてしまう。




「まだ時間ありますか?」

店を出てから聞かれた。

「うん。大丈夫だけど。」

「この近くに美味しいケーキ屋があるんです。そこ、店内で食べることも出来るので良ければ行きませんか?」

「行く。ぜひ、行きたい。」


美味しいケーキと聞けば食べたいに決まってる。


私の歩調に合わせて歩く建人。


学生の頃、付き合ってた時からこんな感じだった。


別れた原因は私の浮気。


悟との事は後悔してない。


だけど、建人の事は申し訳ない気持ちで一杯。


この人には幸せになってもらいたい。




「うわぁ、美味しそう。」

迷った挙句、モンブランを頼んだ。

渋皮まで使った茶色のモンブランと、アールグレイのアイスティーを注文した。


「美味しい!幸せ。」

「良かった。」

建人はニューヨクチーズケーキとホットコーヒーを頼んでいた。


「少し、味見します?」

私が物欲しそうに見ていたので、建人がチーズケーキを少し切り取ってフォークに刺してくれた。
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