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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第17章 嘲る


「恵、津美紀のところへ行きなさい。私の分のドーナツ食べていいから。」

「はーい!」

恵は意気揚々と走って行った。

「悟のバカ、大人気ない。」

「だってぇ、恋ちゃんが恵にばっかり優しくするから。」

「悟はいつまでも子供だね。」

「嫌い?」

「……好き。」

「僕もだよ。」


結局、この男には敵わない。




「五条さぁんっ♡」

私たちが見つめあっていると、鼻にかかった猫撫で声が聞こえた。

声のする方をみると、大きな胸を揺らしながら一生懸命に走って来る女が1人。

「どうしたの?みゆゆ。」


悟までみゆゆって呼んでるし。


「ハァ、ハァ、?五条さん、探してたんですよぉ。今日は午後から任務って言ってあったじゃないですかぁ。みゆゆ、ずっと探してたんですから。」

息を切らしながらやはり鼻にかかった声で話すこの女。

最近、補助監督としてやってきた斎藤美由だ。

自分のことをみゆゆと呼ぶ。


私と硝子の天敵。


「ごめんねぇ、みゆゆ。ウチの恋ちゃんがなかなか離してくれなくてね。」

「何言ってんのよ!悟。」

「もぉ、龍さん、お仕事の邪魔しちゃダメですよぉ。」

「いや、私は邪魔なんてしてないんだけど。」

「さぁ、五条さん、早くぅ。」

私の話なんて聞きゃしない。

斎藤は悟の手を取り、さっさと行ってしまった。




職員室に戻ると硝子が机に突っ伏していた。

「あー疲れた。お腹空いた。」

「硝子、また目の下にくま出来てる。」

「昨夜徹夜だったから。」

「お疲れさま。」

硝子はズルして2年で医師免許を取り、高専所属の医師となった。
反転術式が出来る貴重な術師ということもあり、治療の依頼が殺到しているのだ。


「龍さーん。」

「なあに?伊地知。」

伊地知は補助監督だ。
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