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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第17章 嘲る


「君本当に子供?まぁ、いいや。お父さんのこと知りたくなったらいつでも聞いて。そこそこ面白いと思うよ。」


コイツ、全然懲りてない。


「いい加減にしないと今度は違うとこ蹴るわよ。」

悟の背後でささやく。

「そんなに怒んなくてもいいじゃん。まあ、怒った恋も悪くはないけど。」

「うるさい。」

一蹴する。

「そんじゃ本題、君はどうしたい?禪院家行きたい?」

悟が恵に聞いた。

「津美紀はどうなる?そこに行けば津美紀は幸せになれるのか?それ次第だ。」

義姉の事を心配している恵。

「ない。、100%ない。それは断言できる。」

悟をキッと睨みつける恵。


「オッケー、あとは任せなさい。でも、恵には多少無理してもらうかも。頑張ってね。強くなってよね。僕に置いていかれないくらい。」



こうして、恵達は高専の寮に住むことになった。

資金は高専と、悟個人からも出した。

悟は、当時まだ幼かったこの子を強い呪術師に育てることに決めた。



恵は可愛い。

今日は高専生の授業は休みだから悟が恵に稽古をつけている。


「はい、おやつだよ。津美紀と一緒に作ったの。」

おやつは手作りドーナツ。

「ありがとう、恋ちゃん。」

「召し上がれ。」

恵が美味しそうにおやつを食べる姿を眺めていると、後ろから殺気を感じた。

「さ、とる?何やってんの?アンタも食べなさいよ。」

恨めしそうに睨む悟。

「だって。恋ちゃん、僕にはくれないんだもぉん。恵ばっかりぃぃぃ。」

「またすねてる。」

恵が言った。

「うるさい!」

小学生相手に本気で怒る悟。

「子供に怒鳴るな!」

「怒った恋も可愛いよ。」

すぐこうなる。

「もういいから早く食べて。」

「はーい!」



「ちょっと、それ俺のドーナツ。何で取るんだよっ!」


悟が恵のドーナツを奪って食べてる。


もう、お子様なんだから。


「ちょっと、悟!恵の分取らないで!」

「えーっ、だってお腹すいたんだもーん。」

すねる悟。
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