第16章 ●落ちる(夢主ちゃんの場合)●
「何?どうした?」
少し、怒ってる。
「ダメ。私がしてあげる。」
そう言って足をもぞもぞと動かして濡れっ濡れのところを悟の先端に押し付けた。
タオルは巻いたままだから上からは見えない。
でも、わかってる。
もうすぐだって。
あと少し、あと少し腰をおとせば入ってくる。
「ンッ、ンンッ、アンッ。」
「あぁっ、スッゲェ気持ちいい。」
「ヤダァ、すっごい。おっきいの入ってるぅ。」
ゆっくりと動く。
「エッチだね。恋ちゃん。」
腰を動かして自分のイイところに当てる。
「アアッ、さとるぅ。」
「どうしたの?恋ちゃん。」
「すごぉい!気持ちいいよぉ。」
「僕もだよぉ、恋ちゃん。」
タオルをずり下げて胸をまさぐる悟。
「アァン、しゃとるぅ。」
「あぁ、恋ちゃぁん。僕、もうだめぇ。」
「いいよ。イッてぇ、悟。」
私の腰を持ち、下から激しく突き上げて悟は果てた。
「恋ちゃん、すごいやらしい。」
「嫌い?」
「好き。超好き。エッチな恋ちゃん。」
そして悟が私を持ち上げようとしたから自分で降りた。
ズレたタオルを巻き直し、灯りをつけた。
「ごめんね、恋ちゃん。僕だけイッちゃって。」
ティッシュで処理しながら悟が言った。
「いいよ。気にしないで。」
ソファに腰掛けジュースを飲んだ。
悟がこっちに近づいてくる。
えっ?もう?
さっきイッたばっかりなのに。
もう準備万端。
「どっちがエロいんだか。」
「恋、おいで。」
そう言って両手を広げた。
立ち上がり、両手を悟の首に回して飛びついた。
足を腰に巻きつけ、しがみつく。
「お利口さん。」
そしてベッドへ連れて行かれた。
優しく降ろしてくれた。
そして組み敷かれる。
キスから始まり、丁寧な愛撫。
「可愛いね。好きだよ、恋。」
素敵な声で名前を呼ばれ、大事にされてる実感が湧いてくる。