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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第16章 ●落ちる(夢主ちゃんの場合)●


長い指が触れただけで、脳が痺れる感覚に陥る。


もっと、もっと、あなたを感じたい。


「もう、お願い。」

懇願する。



そして入ってくる。


肌と肌が密着し、手と手を握り、指と指を絡め合う。


「恋、好きだよ。」

「アァッ、私もしゅ、きぃ。」  

気持ち良すぎてもう言葉にならない。


「あぁ、恋、恋。」


何度も名前を呼ばれた。


「アァンッ、しゃとるぅ。」

私も叫ぶ。


痺れきった脳にはもう何の情報も入ってこない。



自分の意識がどこかへ行ってしまい、もう二度と戻って来れなくなるんじゃないかという恐怖。

それを乗り越えた先にある至福の時。


私は自分を手放した。





「恋、恋。」

名前を呼ばれて目を覚ます。

「さと、る?」

「また、失神してたよ。」

「あー、何か頭が変な感じする。」

「おいで。」


広い胸に包まれる。


「失神するのってどんな感じ?」

「うーん。怖い感じかな。」

「怖いの?」

「うん。思考が停止して自分が自分じゃなく思えて、何か怖い。それ乗り越えたら意識が飛ぶんだと思う。まだ2回しか飛んだ事ないからよくわかんないけど。」

「それってやっぱり僕のがイイって事?」

「多分。」

キツく抱きしめて頭を撫でられる。

「恋、好きだよ。」

「私も。」


すごく安心する。





そしてそのまま眠りについた。

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