第16章 ●落ちる(夢主ちゃんの場合)●
「悟、ジュース飲む?」
「うん。」
今日はちょっといじめてやろうっと。
ソファに並んで座り、ジュースを飲む。
「恋ちゃん。どうしたの?怒ってる?」
まだちゃん付けで呼ぶんだ。
「全然怒ってないよ。どうして?」
「だって冷たいんだもん。」
「もぉ、わがままだなぁ。」
ジュースをテーブルの上に置いて立ち上がり、灯りを落とす。
そして隣に座る悟の上に跨った。
やっぱり明るいと恥ずかしいから。
「急にどうしちゃったの?」
悟の首に手を回すと、彼は私の腰に手を回した。
「悟がすねるから。」
「だって恋ちゃんがチューしてくんないから。」
そして耳に口を近づける。
「悟のがおっきくて口が疲れちゃったのっ。」
耳元で囁いた。
ソファの上でいちゃいちゃ。
悟で遊ぶ。
キスして、首筋を舐め、逞しい肩を甘噛みし、胸元を吸ってキスマークをつけた。
胸でも少し遊んだ。
「恋ちゃぁん、お願いだから乳首舐めてよぉ。」
悟からのお願いに胸がキュンとした。
何をされても何をしてもこの男が好きなんだ。
思い知った。
お願いを聞き入れ、悟の乳首を舌で転がした。
「あぁ。」
感じてる姿を愛しく思った。
しばらく戯れてるとまたお願いされる。
「恋ちゃん、ちょっとゴム取ってくれる?もう、入れたくなっちゃった。」
「どこにあるの?」
「僕のカバンの中。」
カバンを漁ると出るわ出るわ。
「何個持ってきたの?」
「いっぱい。だっていっぱいしたかったんだもぉん。」
ひとつ取って悟に渡した。
準備が出来る間に床に落ちたタオルを拾いまた巻いた。
「恋ちゃん?ベッド行く?」
余裕のない顔の悟。
「ううん、ここでいいの。悟は座ってて。」
一瞬、びっくりしたような顔をした悟。
ソファに座り直して私を呼ぶ。
「おいで、恋。」
ここは呼び捨てなんだ。
もっかい恋ちゃんって呼ばせてやる。
再び悟の上に跨る。
「悟、キスして。」
懇願すれば熱い眼差しで応じてくれる。
生暖かい舌が絡み合い、垂れる唾液。
そのまま悟が私の胸元にキスしようとしたから思いっきり押し返した。
トンッ
ソファにもたれる悟。