第16章 ●落ちる(夢主ちゃんの場合)●
悟のはおっきいから、口でするのはちょっとしんどかったりもする。
そんな何人も咥えたことないからわかんないけど、多分、悟のはおっきいんじゃないかと思う。
体もおっきいしね。
「あぁ。」
悟の声が漏れた。
「ンンッ。」
私も声を出す。
口と同時に手も動かしてたけど、ちょっと疲れちゃったから手を離し、両手を悟の足に回した。
そしたら、悟が腰を動かし始めた。
私の頭を手で押さえて。
こんなの初めて。
「ンンッ、ンン!」
あまりにも激しくて喉の奥まで入り込みそうな錯覚を覚える。
「あぁ、すごい、イイよ、恋ちゃん。」
甘える時はちゃん付けになるみたい。
「ンン!」
「恋ちゃん、恋ちゃん、あぁ、好きだよ、イクよぉ、恋ちゃん、イクぅ。」
私の名前を叫びながら口の中に出した。
「ハァ、ハァ、恋ちゃん。可愛いね。」
飲み込むところをずっと見られてた。
変態?
「お口、うがいしなくて平気?」
バスルームから出て体を拭いていると聞かれた。
「悟が平気じゃないんでしょ?キス出来ないから。」
「うん。それはちょっと無理かも。恋ちゃんはえらいね。」
バスタオルを体に巻きつけ、マウスウォッシュを口に含む。
ブクブクしながら考える。
さっきからずっとちゃん付けで呼んでる。
甘えたいの?
それとも………
「恋ちゃん、チューして。」
ほらきた。
うがいしたから。
「ヤダ。」
ささやかな反抗。
「何で?」
「お口疲れちゃったから。」
「恋ちゃん、今日はいじわるだね。」
嬉しそうな顔。
「嬉しいの?」
「僕はどんな恋ちゃんも好きだよ。」
はぐらかされた。
「さあて、ジュース飲もうっと。」
私だってはぐらかしてやる。
「今日はSだね。」
冷蔵庫の前に立ってると後ろから言われた。
「嫌い?」
振り向く。
「好き。」
見つめ合う。
「私も可愛い悟好き。」
「僕も可愛い恋ちゃん好き。」
悟の腕が私の方に伸びてきそうだったから、慌てて冷蔵庫を開けた。