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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第16章 ●落ちる(夢主ちゃんの場合)●


恥ずかしくて顔が熱くなる。

悟の手を取ってさっさと店を後にした。




「悟のバカ!信じらんない。何であんなとこでするの?」

しばらく歩き、路地に入ったところで止まった。

「だって我慢できなかったんだもん。」

悪びれる様子もない悟。

「あんなに人がいる所で。する?普通。」

「じゃあ、人が居なければいいの?」

そう言うと悟は私の腰に手を回して引き寄せ、キスをした。

「………そういう問題じゃない。」

「照れてる?可愛い。」

「いじわる。」

「僕のこと嫌いになった?」

「ううん。」

「好きだよ、恋。」

「私も。」


ただのバカップルの痴話喧嘩。


それも悪くない。




その後また少し買い物して、アイスクリーム屋さんに入った。

悟は先に食べ終わり、トイレに行った。


私が1人アイスを食べていると、見知らぬ若い男が声をかけてきた。


「おねーさん、何してんの?」

「……アイス、食べてる。誰?」

「俺?俺は、たっくんでーす。」

「おねーさんっていうか、キミ、いくつ?まさか中学生じゃないよね?」

私をマジマジと見て男が言った。

「義務教育は数年前に終わってる。」

「良かったぁ。流石に中学生に手出したらまずいからさぁ。良かったら俺と遊びに行かない?カラオケとかどう?」

男が私の前の椅子に座り、顔を覗き込む。


これってナンパ?


どうしよう。


アイス顔に塗りつけてやりたい。


そして、その顔を蛇に舐めさせたい。


「あー、非術師ボコったら怒られるしなぁ。」

「何?ひじゅつし?何言ってんの?おねーさん。」

「ヤバッ、心の声が…」

「まあ、とにかくカラオケ行こうよ。」

男が私の手を握った。

「イイねえーカラオケ!僕も混ぜてよっ!」

悟が戻ってきた。

わざとサングラスをずらし、青い瞳で男を睨みつけてる。
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