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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第16章 ●落ちる(夢主ちゃんの場合)●


紆余曲折の末、ようやく悟と恋人同士になった。


色々あったな。


初め私に彼氏がいた。


それから禁欲するハメになって。


悟は他の女とヤッちゃって。


またまた禁欲して。


最後には私が悟の親友にやられちゃって。


それからようやく付き合うことになり今に至る訳で。


長かったなぁ。


隣を見上げる。


黙ってたらカッコいいんだけどなぁ。


なんて贅沢な悩み。


私と悟とじゃ釣り合いがなぁ、なんて未だに考えてしまう。


すると悟が頭を鷲掴みにしてきた。

「ちょっと何するのよ。」

「僕に見惚れてたの?」

悟はこの間からいきなり僕って言うようになった。

「違う。雲見てただけ。」

「素直じゃないなぁ。」


素直になったから悟と付き合ってるのよ?


夏油にされた事は許せない。


だけど、悟に上書きしてもらった。


嫌な事のすぐ後にいい事をしてもらった。


だから、私は生きていける。


「好き。」

小さく呟いた。

「えっ?何?」

「何でもない。」

「俺も好きだよ。」


聞こえてたんじゃない!


「もぉっ!悟のバカ!」

手を離して先を歩く。

「バカな僕が好きなんでしょ?」


バカだけど、強くて、かっこよくて、優しくて、夢がある悟が好きなのっ!


心の中で叫んだ。


「私、悟について行くから。邪魔になっても捨てないでね。」

後ろを振り返って言った。

「捨てるわけないじゃん。」

そう言って私に走り寄ってくる悟。




今日は悟とお買い物デート。

「よしっ、こんなもんかなぁ。」

色々買い込んだ。

悟は荷物持ち。



「恋、お腹すいた。」

「そうだね。何か食べよっか。」


近くのファーストフード店に入った。


「隣のテーブルに若い女の子2人がヒソヒソと話しているのが聞こえる。」



「超イケメン!カッコイイ!何あの女!」



食べ終わり、席を立とうとした時だった。

「恋!」

「なに……」

悟に名前を呼ばれたかと思ったらいきなりキスされた。


「「キャーッ!!」」


隣の女の子たちの悲鳴が聞こえる。
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