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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第15章 ●落ちる●


「悟、その電話には出たほうがいい。」

傑が言った。

何故だか胸騒ぎがした。

ポケットから携帯を出す。

歌姫からだ。

今、アイツは恋と一緒にいるはず。

「もしもし歌姫?どうした、恋は?」

「五条、落ち着いて。夏油が恋を……今、高専に運んでるから。硝子に診てもらう。」

「歌姫!恋は無事なのか?」

「おそらく命に別状はないと思う。だけど…………夏油に…………犯された。」

「傑!」

叫ぶ俺。

「私はね、ずっと恋が好きだったんだよ。だけど、彼女は君を選んだ。だから、ね。」

そう言って傑は雑踏に消えた。




恋!


早く、恋の元へ!



急いで高専に戻ると、丁度恋も帰ってきた。



「恋、起きろ!恋!」

必死に声をかける。

「さ、とる?」

やっと目を覚ました。

「あぁ、俺だよ!恋、よく頑張ったな。お前、さっき歌姫とヘリで高専に着いたんだよ。今から硝子に治療してもらおうな。」

頭を撫でてやると、嬉しそうに目を細める恋。

「ありがと。あーっ、いったーい。」

「痛いってどこが?」

「最初、夏油はあんまり本気じゃなくって、私が腕折ったから、それでね、怒らせちゃって。仕返しだってあばら折られちゃった。」

エヘヘって笑う恋。

「そこ、笑うとこじゃないだろ。」

優しく怒る。

「五条、準備できた。」

白衣姿の硝子が来た。

「さとる?ごめん…今日、だったのに…私こんなで、ごめん。」

「謝るな!お前は何も悪くない。」

指で恋の涙を拭う。




治療の為、一度薬で眠らされた恋。

「五条、見とく?」

硝子が言った。

「ああ、頼む。」

硝子が恋の服……ボロボロに破かれた服を脱がせる。

「だいぶひどいね。」

顔を顰めた硝子。
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