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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第15章 ●落ちる●


明日に向けての準備は着々と進んでいた。


裏から手を回して明日と明後日の2日間、2人とも任務が入らないようにした。


明日恋が任務から戻ったらリムジンで出かける予定。


ま、五条悟に出来ないことはない。



本当に俺はどこまでもオメデタイ男だ。



次の日、俺は地獄に突き落とされる事になる。




夜蛾から傑の凶行を知らされた。

「は?」

「何度も言わせるな。傑が集落の人間を皆殺しにし行方をくらませた。実家ももぬけのからでおそらく両親も手にかけてる。」

「んなわけねぇだろ!」

声を荒げる。

「悟、俺にも何が何だか…」

夜蛾も頭を抱えていた。



嘘だろ?


傑が?


何があった?




数時間後、硝子から連絡が入る。

「夏油、新宿にいたよ。術師だけの世界を作るんだってさ。」


は?


術師だけの世界?


何だよ、それ。



急いで新宿に向かった。


「説明しろ、傑。」

六眼で睨みつける。

「硝子から聞いただろ?それ以下でも以上でもないさ。」

傑が言った。

「だから術師意外殺すってか!?親も!?」

「親だけ特別というわけにはいかないだろ。それにもう私の家族はあの人達だけじゃない。」

「んなこと聞いてねえ。意味ない殺しはしねぇんじゃなかったのか!?」

「意味はある、意義もね。大儀ですらある。」

「ねぇよ。非術師殺して術師だけの世界を作る!?無理に決まってんだろ。できもしねぇことをセコセコやんのを意味ねぇっつーんだよ!」

声を荒げる俺。

「傲慢だな。君にならできるだろ、悟。自分にできることを他人には『できやしない』と言い聞かせるのか?君は五条悟だから最強なのか?最強だから五条悟なのか?もし私が君になれるのなら、この馬鹿げた理想も地に足が着くと思わないか?生き方は決めた。後は自分にできることを精一杯やるさ。」

そう言うと、踵を返した傑。

腕を上げ、傑に狙いを定める。

「殺したければ殺せ。それには意味がある。」

こちらに振り返り静かに言った。

その時、俺の携帯が鳴った。
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