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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第15章 ●落ちる●


愛の言葉を囁くと、恋は初めて会った時から悟が好きだったって言ってくれた。


嬉しすぎ。


キスしようとしたらまだこのままでいたいって言われた。


愛しくて頭の後ろに手を置いてしっかりと抱きしめた。


よっぽど寂しかったのかと聞けば、俺の予想だにしない答えが返ってきた。


後、2ヶ月半も我慢しろだと?


正直言ってキツイ。


だけど、これを耐え抜けば明るい未来だ。


俺は2ヶ月半耐える決心をした。




それからは余計な事を考えないよう、今まで以上に術を極める事に集中した。


そしたら俺、どうやら最強になったみたい。


2ヶ月と少し経った頃、灰原が死んだ。

俺は奴らの任務を引き継いだ。


行ってみると、明らかに奴らには荷が重い討伐だったという事がわかった。



「ただいま。」

翌朝、高専に戻ると恋が出迎えてくれた。

「大丈夫?恋。」

「さとるぅ、灰原が死んじゃったよぉ。」

今にも泣き出しそうな顔。

「仇はちゃんとうってきたから。泣かないで。」

「さとるぅ。」

泣いちゃった。


そんな顔されたら我慢できなくなっちゃうじゃん。
 

「おいで。」

恋を抱きしめて頭を撫でた。


そしたら、泣き止んだ。




恋との約束の日まであと一日になった。


アイツをその気にさせなきゃいけない。


ムードは大切だ。



明日は高級ホテルのスイートを押さえた。


そうだ、部屋に花を飾らせよう。ピンクの薔薇はやめて白や水色の花を。


そうだ、バブルバスがあるから一緒に泡風呂入ろう。


そうだ、恋の好きなものをルームサービスで頼もう。


そうだ、照明は落として間接照明にしよう。


そうだ、恋の好きな音楽をかけよう。





俺は自分のことで頭が一杯だった。



親友が苦しんでいたのに気づいてやれなかった。


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