• テキストサイズ

流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第14章 ●逃げる●


無事に任務も終わり、帰りの車の中。

不意に悟の手が私の手に触れた。

そしたら、手を握られた。


恥ずかしくて窓の外を見てた。



高専に戻ったけど、手を離したくなくて向こうから離すのを待ってた。

だけどなかなか離してくれなくて、思わず話しかけてしまった。

「3ヶ月だよ。」

「3ヶ月?」

「私、また禁欲してる。」

「俺も。」

「本当?」

「うん。お前は?傑とは何もないの?」


コイツ、本当にバカなの?


「ハァ?何言ってるの?」

怒りを込めて悟を見た。

「だってお前ら仲いいじゃん。」

「五条のバカ!大っ嫌い。」

腹が立ってどうしようもなく、ほっぺたを膨らませた。

「なに可愛いことやってんだよ。」

悟がにやけながら言った。

「ンッン、ンンンン。」


だって、アンタが。


「何?何が言いたいの?」

段々近づいてくる悟。

「ンンーン、ンンッ。」


五条のバカっ。


悟が近づいてくるに連れてドキドキが激しくなる。


「苦しいんならさっさと息吐けよ。」

そして、悟の唇が私の唇に触れそうになった。


その時、

コンコン

誰かが窓を叩いた。

瞬間的に顔を逸らせる。

悟も体を退いた。

「プハァー、ハァッ、ハァッ。」

たまらず息を吐く。


外には傑がいた。


「先生が報告を待っているよ。」

その言葉を聞いてサッサと車から降りて走った。


後ろから悟が追いかけてくる。


止まってなんかあげない。


もう一度、私を捕まえて。




それから、悟と普通に話すようになった。
まだ、五条って呼んでるけど。

/ 417ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp