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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第14章 ●逃げる●


「もー、夏油は何考えてるんだか。」

夏油がいなくなった後、硝子が言った。

「夏油がどうかした?」

「気づいてないの?夏油は恋狙いでしょ。」

「うそ?全然気づかなかった。」


どうりで最近優しいはずだ。


「今日だってマッサージとか言って本当は何をする気だったのか。怪しいから私もついてきたんだけど。」

「そうなんだ。そう言えば夏油って沖縄の時に……」

沖縄で夏油から手を繋がれた事を話した。


「何だろね。アイツ、いまいち何考えてるかわかんないから。五条と同じでクズに変わりはないけどね。」



「ただいま。」

夏油が帰ってきた。

「恋、少し誤解があったようだよ。どうやら先輩が勝手に動いていたらしい。」

「それでも、悟が他の女と付き合ってたことにかわりはないんでしょ?」

「まあ、それはそうだが。」

「だったらどうにもならないよ。あー、アイツの顔見たら甘いもの食べたくなっちゃったぁ。」

「ゲッ、また何か作る気?」

硝子が嫌そうな顔をした。

「アップルパイつくろーっと。」

「私は是非食べいな。」

夏油が微笑んだ。

さっき硝子から聞いた話を思い出し、顔が熱くなる。


「そ、そろそろ帰るね。マッサージありがと夏油。」

「じゃあねー、夏油。」

「2人ともおやすみ。」




「何?夏油のこと意識しちゃった?」

部屋に帰っていると硝子が言った。

「そういうんじゃないよ。」

「そっかぁ。」

「うん。おやすみ。」

「おやすみ。」



部屋に帰ってしばらくして、悟がやって来た。

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