第13章 ●ハマる(五条の場合)●
その日の夜、俺は先輩のマンションへ行った。
「先輩、いきなり来るなんてひどいじゃん。」
「悟が言ってた面白い女の子見てみたかったの。」
「驚いたよ。」
「何であの子連れて逃げたの?」
「先生に呼ばれてたんだよ。」
「本当?ねぇ悟、今日は乱暴にしていいわよ。」
そう言いながらブラウスのボタンを3つ外して胸をチラ見させる先輩。
赤い下着が覗いてる。
ダメだ、俺。別れ話しに来たのに。
こんなの見せられたら。
乱暴にしてだと?
俺の理性は吹っ飛んだ。
先輩の体を貪った。
俺は意思が弱くて救いようのないバカ男。
次の日、任務が終わり携帯を開くと先輩からメールが来ていた。
恋ちゃん、悟のことは何とも思ってないんだって。
私はあなたの事思ってるよ♡
これを見た時、一瞬気絶しそうになった。
何とも思ってない?
どう言う事だよ。
慌てて先輩に電話する。
「悟?任務おわったのぉ?」
「先輩、さっきのメールだけどあれ、本当?」
「うん。今日、恋ちゃんに会いに行ったのよ。」
「何で?」
「何となく気になったから確かめに行ったのよ。そしたら、何とも思ってないからどうぞご自由にって言われたの。」
「な、んだよ。それ。」
俺は居ても立っても居られず、急いで高専へ帰った。
恋の部屋に行ったけど居なかった。部屋の電気もついていない。
「硝子のとこか。」
急いで硝子の部屋へ向かう。
「おーい!硝子!恋そこにいるんだろ?」
ノックをして大声で叫ぶ。
「何しにきたの?」
硝子がドアを開けて言った。
「恋ここにいるんだろ?出せよ。」
「五条。アンタ、あの子に何したかわかってる?」