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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第13章 ●ハマる(五条の場合)●


恋には変わらず会いに行った。

恋の事は好きだ。

だけど、エッチ出来ないのは辛すぎる。

先輩とヤッてるのに、恋の事が好きでたまらない。



恋の禁欲が明ける日、薔薇の花束を抱えて会いに行った。

恋に告って、恋からも好きだと言われて舞い上がった。



先輩の事ははすっかり頭の中から消えていた。




それが伝わったかのように、高専に先輩がやってきた。

よりによって俺と恋が一緒にいる時に。

「五条!」

いきなり呼ばれ、驚いて振り返った。

「ミサト……せ、んぱい?何で?」

「用事で近くまで来たからちょっと寄ってみたの。久しぶりに夏油や家入にも会いたいし。あら?この子?例の転入生は。」


おいおい、例のはマズイだろ。


俺が先輩に話したってバレるじゃん。


「そうだよ。」

嫌そうに答えた。

「なあに?あたしに向かってその口のきき方は。」

先輩が俺の腕にからみつく。


やめてくれ。


恋の前でだけはやめてくれ。

「やめろよな。」

思わずキツく言う。

「もぉ、悟ったら何なのよ。初めまして、私はここの卒業生の山本ミサトでーす。」

「初めまして。龍恋です。」

「あなた、本当に高専生?ずいぶん可愛いらしいわね。五条と並んでたら凸凹コンビじゃない。アハハ。」



先輩、やめてくれよ。



「先輩、傑達なら保健室だよ。恋、おいで。」

思わず恋の手を強めにつかんだ。



「悟、痛いよ。どうしたの?」

廊下の角を曲がり、先輩から見えなくなったところで恋に聞かれた。

「何でも…ないよ。」


言えるわけない。


「そう。わかった。」


恋はそれ以上聞いてこなかった。




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